適正な労働の対価の大切さ
人の労働意欲を高める要素にはどのようなものがあるでしょうか。ある人は、人の役に立つという点に意義を見出して、やりがいを感じているかもしれません。
ある人は、何かを作り出したり、生み出したりする点で達成感を味わっているかもしれません。
しかし、多くの人にとっては、自分の望む職種ではない仕事でも、生活のために行っているという実情があることでしょう。
そのような人にとっては、労働意欲を高める要素の一つとして、給与の額が挙げられるに違いありません。
誰しも、同じ仕事をするのなら得られる収入は大きいほうがよいに決まっています。
そして、労働の代価が適正であれば、少々の辛いことがあっても耐えられたりすることさえあります。
ここである友人の例をあげてみましょう。
彼は、求人紙で見つけた移動販売のパン屋さんでアルバイトをしています。
ワゴン車にパンを積み込み、大体決まった場所やお得意様の所で停車して販売します。
大雨の日など天候の悪い時には苦労も倍増です。
時には、売れ行きが良くなく大量に残ったパンを会社に持って帰らなくてはなりません。
そんな時は大変つらいと言います。
しかし、彼はそのバイトを気に入っています。
なぜなら、時給が大変良いからです。
労働に見合った代価というのは、重要なことなのです。